


結核、急性リューマチ、小児マヒ、百日咳、ジフテリア、腸チフス、流行性肝炎など、その初期の症状は風邪そっくりです。
それを勝手に風邪と決めこんで、大事をとらないで重い病気にかかり、それがいかにも風邪が原因でなったかのように見えるため、「風邪は万病のもと」というわけです。
その意味で「万病の始まりは風邪にまぎらわしい」といえば、言葉として的確になります。
しかし同時に、風邪が原因で起こる病気も多いことを忘れてはなりません。
胃腸障害、中耳炎、扁桃腺炎、肺炎などがそれで、多くは、風邪をひいたために抵抗力が弱まり、日ごろから弱かった器官に故障が現われるものです。
「風邪は風邪のうちに治せ」というのは、その点を教えたもの。
「風邪は万病のもと」というのは、必ずしも正確ではありませんが・・・
以上のように、風邪に対する心構えを説いた言葉としては、まことに当を得た金言です。
